土地の名義変更時にかかる税金には、次のようなものがあります。
1.売買の場合
①不動産取得税:土地を取得した人が支払う税金で、固定資産税評価額の1/2に税率3%をかけた額。
②登録免許税:登記の手続きにかかる税金で、固定資産税評価額に税率1.5%(2023年5月現在)をかけた額。
③印紙税:売買契約書に貼る収入印紙の代金で、契約金額に応じて決まります。
④譲渡所得税:不動産を売却して利益が出た場合に課税される税金で、売却益から取得費や譲渡費用を引いた額に所定の税率をかけた額。
2.贈与の場合
①不動産取得税:土地を取得した人(贈与を受けた人)が支払う税金で、固定資産税評価額の1/2に税率3%をかけた額。
②登録免許税:登記の手続きにかかる税金で、固定資産税評価額に税率2%をかけた額。
③印紙税:契約書に貼る収入印紙の代金で、1通につき200円。
④贈与税:不動産を贈与された人が支払う税金で、一般贈与の場合、贈与された財産の額から基礎控除額(110万円)を引いた額に所定の税率(10%~55%)をかけた額。ただし、金額により10万円から400万円までの控除があります。
3.相続の場合
①不動産取得税:相続で不動産を取得した場合は課税されません。
②登録免許税:登記の手続きにかかる税金で、固定資産税評価額に税率0.4%をかけた額。
③相続税:不動産を相続した人が支払う税金で、相続した財産の総額から基礎控除額(3000万円に法定相続人1人あたり600万円を加えた額)を引いた額に所定の税率(10%~55%)をかけた額。ただし、金額に応じて控除額があります。
4.まとめ
土地の名義変更時にかかる税金は、売買、贈与、相続などの具体的な状況によって異なります。
当事務所では、税理士と連携して税務上のメリット・デメリットも確認の上、手続きを進めます。土地の名義変更をご検討の方は、お気軽にご相談ください。